|
掌蹠膿疱症は、手のひら(手掌)や足のうら(足蹠)を中心に無菌性の水ぶくれや膿疱がたくさんみられる原因不明の慢性的な皮膚病です。かゆみはないかあっても軽度です。慢性の経過をたどるうちに、水ぶくれや膿疱だけでなくカサカサを伴う発赤も出現します。 病因としては、病巣感染説や金属アレルギー説などがあります。病巣感染説とは、皮膚以外の部位に原因となる感染症があり、その感染症があるために皮膚の症状が出てしまうという説です。病巣感染症として注目されているのが、慢性扁桃炎や中耳炎などの耳鼻科的疾患や慢性的な歯科的疾患です。 最近、慢性扁桃炎の原因になる扁桃腺をとってしまうことで、掌蹠膿疱症の皮膚症状が劇的に改善したという報告があります。 掌蹠膿疱症(以下PPPと略す)の治療を行った患者80例を口蓋扁桃摘出術(以下、扁摘と略す)施行群23例、扁摘未施行群57例に分けてPPPに対する扁摘の治療効果を検討した。 扁摘をしてから皮疹の改善がみられ始めるまでの期間は最短で2年と個人差が見られた。6ヶ月までに皮疹の改善がみられ始めた症例が全体の約7割を占めた。 今回の検討から扁摘によるPPPの「改善」以上を有効とした有効率は60.8%であり、扁摘は有効な治療法であると考えられた。・・・ (日皮会誌 :114(14), 2319-2326 より引用) コメント:掌蹠膿疱症は、慢性的で治りにくい皮膚病です。掌蹠膿疱症に対しては、ステロイド剤やビタミンD3軟膏の外用、PUVA療法(紫外線療法)などの治療法もありますが、扁桃腺の摘出術も試みる価値がある治療法と思われます。掌蹠膿疱症の症状がございましたら、早めに当クリニックを受診するとよいでしょう。 皮膚の病気について → http://www.mahirohifuka.com/hifunobyouki.htm |
| << 前記事(2007/08/16) | トップへ | 後記事(2007/09/05)>> |
| << 前記事(2007/08/16) | トップへ | 後記事(2007/09/05)>> |