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亜鉛は必須微量元素の1つで、皮膚におけるアミノ酸からの蛋白合成に欠かせないものです。この亜鉛が不足すると、顔、手・足、肘や膝、陰部などに「とびひ」様の発疹が出ることもあります。この症状を腸性肢端皮膚炎といいます。母乳中の亜鉛濃度が低いと、赤ちゃんの顔や手などにとびひのような発疹が出ることがあります。 腸性肢端皮膚炎は、皮疹・脱毛・下痢を三大症状とする皮膚炎で、亜鉛欠乏が原因で生じる疾患である。手・足、肘頭、膝蓋などの肢端部、眼囲・鼻孔・肛門・外陰部などの開口部に伝染性膿か疹様や乾癬様皮疹を生じる。脱毛は後頭部に始まり頭部全体に拡大、眉毛・睫毛も脱落し全脱毛となる。下痢は水様〜軟便に至るまでさまざまだが必発ではない。腸性肢端皮膚炎は遺伝性と獲得性に分類される。 低亜鉛母乳による獲得性腸性肢端皮膚炎の特徴は、母体の血清亜鉛値は正常だが母乳中亜鉛値が低値であり、生後2〜3ヶ月ごろに発症することが多く、亜鉛投与が著効し中止後も再燃しないこと・・・ (皮膚病診療: 29(2); 153-156, 2007より引用) コメント:顔、肘や膝、おしりや陰部などに特徴的な発疹があり、頭部に脱毛があれば診断は比較的つきやすいと思われます。乳児湿疹やおむつ皮膚炎が難治性の場合は、腸性肢端皮膚炎が疑われますので、早めに皮膚科を受診しましょう。 まひろ皮ふ科クリニックのホームページ → http://www.mahirohifuka.com/
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