帯状疱疹は複数の部位に同時に発症することもある

  帯状疱疹は、ストレスや加齢などで免疫力が低下した時に、チクチク・ピリピリといった痛みを伴う発疹(発赤を伴う水ぶくれ)が見られる病気です。発疹は神経節の支配領域に沿って体の片側(片側性)に見られますしかし、まれに同時に全く離れた複数の神経支配領域に沿って発疹が現れることがあります。

  帯状疱疹は、小児期に水痘に罹患し、このときに神経節に潜伏した水痘・帯状疱疹ウィルスが長期間を経て再活性化して発症する。すなわち、水痘罹患の際にウィルス血症を生じ、さらに脊髄後根神経節に潜伏感染したウィルスが宿主の免疫低下時や手術、放射線治療などの侵襲をきっかけに再活性化し発症するものとされている。通常は1つ、または隣接する神経支配領域にわたって片側性に出現するが、まれに隣接しないまったく離れた複数の神経支配領域に出現することがある。複数または多発性の帯状疱疹はきわめて珍しく、帯状疱疹全体の0.1%前後といわれている。一般的に複発性帯状疱疹は重症のイメージがあるが、過去の報告からも合併症のない症例では発症後2週間前後で略治したという症例がほとんどであり、通常の帯状疱疹の臨床経過、予後と差がないようである。
                      (皮診: 28(10); 1169-72, 2006 )

コメント:帯状疱疹は、水痘(水ぼうそう)にかかったことのある人なら、誰でも発症する可能性があります。疲労やストレス、加齢などが原因で、神経節に潜んでいた水痘・帯状疱疹ウィルスが再活性化することによって発症すると考えられています。帯状疱疹にかかった後無理すると、神経痛の症状が長引いてしまいますので無理せずにできる限り体を休めるようにしましょう。