ピアスによる皮膚のトラブル:金属アレルギー・化膿

  ピアスは、ネックレス・指輪などと同様に、金属アレルギーを起こす原因になりますので注意が必要です。いったん金属アレルギーを起こすと、その金属に対して一生アレルギーの状態が続くため、アレルギーの原因となる金属を一生さけなければなりません。
 ピアスをするということはピアスの穴が閉じるのに1ヶ月程かかりますので、その間金属が直接体内に触れることになります。体内に触れている期間は、金属が金属イオンになっているためにアレルギーを起こしやすくなると考えられています 金属の中でも、ニッケル、スズ、コバルト、白金やクロムなどがアレルギーを起こしやすいと言われていますので、これらの金属をピアスやネックレスなどのアクセサリーとして使用することは不適切と思われます。 最近、へそにするピアスもはやっていますが、耳のピアスと同様に、アレルギーを起こしたり、化膿したりするなどの皮膚障害の報告が徐々に増えています。 
  
 
 へそ上端にピアスをしたところ、紅斑、疼痛、膿汁排出あり、2ヵ月後へそピアスは自然に脱落した。・・・3年後に耳ピアスをして皮膚炎を生じ、ついでネックレス、ブレスレットでも掻痒性紅斑を生じた。その後、へそ下端にピアスをして炎症を起こし、・・・
 ニッケルやクロムは人の皮膚にあまり触れない建築資材や自動車、船舶エンジンなどの部品としては耐久性や強度を増し、腐食を防止するうえで大いに使われべきであろう。しかし、その強い感作性からみて、ピアスをはじめとする人の皮膚に直接触れるアクセサリーやコインには不適当といわざるをえない。・・・
   
                 (皮診, 29(7): 797-800, 2007 より引用)

コメント:金属の中でも、ニッケル、スズ、コバルト、白金やクロムなどはアレルギーを起こしやすく、ピアスには不適切と考えられます。ピアスによる皮膚の障害は、ピアスそのものに対する金属アレルギーの症状だけでなく、ピアス後の不適切な処置による化膿や耳の変形や瘢痕形成といった症状などもみられます。その意味でも、ピアスをすることは、皮膚の健康のためにも良くないといえるでしょう。

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