肝斑(しみ)によく効くぬり薬(ハイドロキノン)と飲み薬(トラネキサム酸)

 肝斑(しみ)は、30~40才代の女性によくみられます。顔(特に頬や額)に左右対称に認められる淡い褐色からこい褐色の色素斑です。眼のまわりに色素沈着がみられないのが特徴です。
     肝斑の原因としては、紫外線、ホルモン、化粧品、薬剤、ストレスなどが考えられます。肝斑に対してレーザー治療は無効であると考えられています。トラネキサム酸(飲み薬)は、抗プラスミン作用を有する薬用アミノ酸ですが、肝斑に対して比較的有効であることがわかっています。ハイドロキノン(塗り薬)は、欧米で最も汎用されている美白剤で、しみに有効ということが判明しています。ハイドロキノンは、しみのうち、特に肝斑に対して有効であることが知られており、老人性色素斑や炎症後の色素沈着などに対してもかなり効くといわれています。 ハイドロキノンは、漂白作用が強いですが、その作用は可逆性であるので、安全性が高いです。通常2~5%の濃度で使用され、1日1~2回ぬるだけで効果が出ます。ハイドロキノンが作用するメカニズムとしては、メラノサイト(メラニンを作る細胞)に働きかけ、チロシナーゼという酵素を阻害することなどの作用により、メラニンの産生を抑えることによりしみをうすくすると考えられています。
   

治療としては、自験例のようにトラネキサム酸内服が肝斑に有効であり、治療の第一選択薬であるが、・・・通常トラネキサム酸は抗炎症作用や抗アレルギー作用、止血作用を目的として各種の医薬品に配合されている。トラネキサム酸は抗プラスミン作用を有する薬用アミノ酸であり、プラスミンによるアラキドン酸の遊離やプロスタグランジンの産生を抑制する作用がある。トラネキサム酸は抗プラスミン作用によるメラノサイト周辺でのメラノサイト活性因子の産生を抑制する結果、色素沈着部位で亢進したメラノサイト合成系を定常レベルまで抑えられると考えられている。  (Visual Dermatalogy Vol.4 No.8より引用)
コメント: 肝斑は、紫外線、ホルモンのバランスの乱れ、ストレスなどで悪化するといわれています。トラネキサム酸は、飲み始めてから1ヶ月ぐらいすると効果が現れ、しみが徐々にうすくなっていきます。トラネキサム酸は、コレステロールが高い人や抗凝固療法を行っている人には使用できません。ハイドロキノンクリームは、しみのうち、特に肝斑に対して有効であることが知られており、老人性色素斑や炎症後の色素沈着などに対してもかなり効くといわれています。ストレスをさけたり、日焼け止めクリーム(サンスクリーン剤)を使用したり、ビタミンCやEを定期的に摂取することも、しみ対策には重要なことです。当クリニックでも、しみによく効く塗り薬(ハイドロキノンクリーム)と飲み薬(トラネキサム酸)を処方しておりますので、お気軽にご相談ください。
クリニックのホームページ → http://www.mahirohifuka.com/