手あれ:早めに治しましょう!

手あれ(手荒れ)は女性に多く、水や洗剤などで手の表面の皮脂膜(皮膚の脂分)がとれてカサカサになった状態をいいます。空気が乾燥する秋から冬に悪化することが多く、空気の乾燥や温かい湯による食器洗いなども悪化に関係します。日常生活で触れるお湯、石けん、洗剤、シャンプー・リンス、衣服のせんい、紙、段ボールなど様々なものが原因となって生じます。これらのものが刺激となって、手の皮脂膜が破壊されることにより、皮膚表面(角質層)の水分が失われ 、手あれの状態になります。この状態を放っておくと、炎症が起こり、かゆみを伴う発赤やブツブツが見られるようになります(手湿疹)。更にこの状態を放置すると、指先を中心にひびわれ(亀裂)が生じます。手あれは、指先を使うことが多い人にみられますが、小児期にアトピー性皮膚炎を患っていた人に多いようです。つまり、もともと外からの刺激に弱い皮膚の持ち主に起こりやすいようです。
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手あれになる理由


皮膚の水分量は、皮脂、天然保湿因子、角質細胞間脂質という3つの物質によって一定に保たれています。手や指では皮脂腺(皮脂を分泌する腺)が少な く、そのため皮脂膜もうすくなっています。その代わり角質層が厚くなっていて、保護する役目をはたしています。その角質層も、石けんや洗剤などを使ってひ んぱんに水仕事をしたり、指先をよく使ったりした後にお手入れをしないで放っておくと、水分が失われやすくなります。そこへ、さらに指先に様々なものの摩 擦刺激が加わると、厚い角質層は弾力性を失い、ひびわれてしまいます。ですから、手への刺激を少なくするような、ふだんからの心がけが予防には大切です。

検査

①指の間に発赤がみられる場合は、カンジダ症を否定するために顕微鏡を使った検査をします。②化学物質や植物・金属など手で触れるものに対するアレルギー反応が疑われる場合は、原因を追究するためにもパッチテストが有用です。


最近手あれは、主婦などの女性ばかりでなく男性や子どもにも増えてきています。その原因は手洗いのしすぎです。液体ソープでごしごしあらったあと、水でジャーッと洗い、ハンドドライヤーで乾かす。そういった無意識のうちに繰り返されている行為が、手にとって強い刺激になっています。

手洗いの注意点

①石けんは、液体のものではなく、敏感肌用の固形タイプのものを使用しましょう。
②水の量(強すぎない)や温度(熱すぎない)に気をつけましょう。
③手を洗ったあとすぐに肌触りのよいタオルで水分を十分ふきとりましょう。
④ハンドドライヤーは使用を控えましょう。
⑤ハンドクリームなどの保湿剤を定期的にぬりましょう。
⑥神経質に洗いすぎないようにしましょう。

治療

①皮脂膜を補うために、定期的に保湿剤を塗ります。
②ひびわれには、ひびわれを治す作用のあるテープ剤や軟膏を塗ります。
③かゆみや炎症が強くて治りが悪いときには、ステロイドの入った軟膏を短期間だけ塗ります。
④かゆみが非常に強い場合は、抗アレルギー剤の飲み薬を内服します。

日常生活上で注意すること 画像

①木綿やビニールなどの手袋などを着用して、指先を直接刺激しないようにしましょう。また、水仕事の際にはその上からビニールやゴム手袋などを着用して、直接洗剤に触れないようにしましょう。
②手の洗いすぎには注意しましょう。どうしても素手で作業をする場合は、お湯を使わずになるべく水を使うようにしましょう。

③手を洗ったあとには、皮膚にうるおいを与えるぬり薬(保湿剤)をぬりましょう。
④ひびわれは痛いので、ついつい絆創膏で保護しがちですが、長時間貼らないように注意しましょう。

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乾燥肌を放置すると皮膚が知覚過敏になり、かゆみを感じるようになります。かゆいとかくことによって湿疹ができやすくなり、湿疹はかゆみをともなうため更にかいてしまうという悪循環に陥ります。このようにしてできてしまった湿疹は市販薬では治りにくいため、早めに皮膚科専門医で治療することをおすすめします。また、乾燥肌の状態が続くと、治りの悪い貨幣状湿疹になりますので注意が必要です。当クリニックでも、乾燥肌によい保湿剤などのぬり薬の処方も行っておりますので、乾燥肌の症状がございましたら、お気軽にご相談ください!





















「スポーツとよはし」2013年6月号に、まひろ皮膚科クリニック(豊橋市):「夏に向けて、子供がよくかかる皮膚病:水いぼ・とびひ・あせも」の記事が掲載されました! 

Q 夏に向けて、子供がよくかかる皮膚病にはどんなものがありますか?

A 「水いぼ」「とびひ」「あせも」があります。どれも、早めに治療すれば悪化を防げます。

水いぼ

 「水いぼ」とは、主に子供にみられる、ウィルスが原因の皮膚病です。肌色で半球状に盛り上がったブツブツで、中が透けて白く見えるのが特徴です。体中のどこにでもできますが、わきの下や首まわりなど、皮膚がすれやすい部位によく認められます。かゆみを伴うことが多く、かいてしまうことにより症状が広がってしまうことがあります。治療法は、医療用のサリチル酸絆創膏を使用する方法や専用のピンセットを用いる方法などがあります。当クリニックでは、主に医療用のサリチル酸絆創膏を使用する方法を行っています。この方法は痛みがないため、お子さんが安心して治療をうけることができます。 

とびひ

 「とびひ」は、あせもや虫さされなどをかきこわした傷があると、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などの細菌が皮膚の表面で繁殖し、「とびひ」になります。最初に水ぶくれができ、かいてしまうと皮膚がジュクジュクになり、他の部位に「とびひ」の症状がうつってしまいます。抗生剤の入った軟膏を患部にぬったり、抗生剤の飲み薬で治療します。「とびひ」がしっかり治るまでは、プールやおふろに入らないようにしましょう。「とびひ」の患部は、石鹸をよく泡立てて、やさしく洗うことが大切です。

あせも

 「あせも」は、おでこ・首まわりやおしりなど皮膚のすれやすい部位にできます。かゆみを伴う、小さな赤いブツブツや水ぶくれができます。汗をかいたら、こまめにタオルでふきとったり、シャワーで洗い流したりするとよいでしょう。